ツーラン

リセットのツーランのネタバレレビュー・内容・結末

リセット(2010年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

 序盤、照明が消えてすぐに誰もいなくなってしまう街の終末な雰囲気は素晴らしく絶望的な気持ちにさせてくれました。

 とこらがよかったのは、最初の10分まででそこからはずっと失速。
 まず、主人公がニュースキャスターとして出てきますが。これが何の役にも立たないという。だったら何故、ニュースキャスターとしての登場なのか。というか、他に医者とシネコンのバイトと少年。誰もこの危機的状況に役に立たない人物たちで、そりゃ無理だろ? と思うようなことをしてジリ貧になっていくので。冷たい目で登場人物の行動を見てしまいました。

 映像も、ただ闇が襲ってくるというものですが。これが恐ろしく地味。何も怖くないですし、ただ影が動いているのを90分見せられても退屈でした。

 何故、人が消えてしまうのか? という原因がわからないのは全くいいのですが。だったら、ちゃんと残った人たちで。どうやってこの状況から脱出するのか。また彼らの問題がどういうもので、どうやってそれを解決していくのかというのを描いて欲しかったです。
 ただ、暗闇で身の上話をされても。関係のない外野の人たちの話のように見えてしまいました。

 オチも最悪で、だから何? 状態で終わってしまって残念でした。主人公の彼女のことや医者の子どものことや少年の母親のことなんかどうでもよかったです。
ツーラン

ツーラン