ガブXスカイウォーカー

リセットのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

リセット(2010年製作の映画)
3.2
《あらすじ》
ある夜、世界規模の大停電とともに、地球上の人々が衣服や靴を残して謎の消失を遂げる。そんな中、発電機による光がもれるバーに、消失を免れた4人の男女が引き寄せられてきた。深まる謎と、襲い来る“闇”の恐怖。はたして・・・。

『スター・ウォーズ』シリーズのヘイデン・クリステンセン主演と言うことで鑑賞。低予算を逆手に取って登場人物を絞り、エイリアン、モンスターも出さず闇が襲ってくると言うのはナイスアイディア。生き残った男女4人の緊迫したドラマも面白い。
自分なりに考察してみたんだけど、
生き残った男女4人は闇に飲み込まれる瞬間、灯(懐中電灯)を持っていたから助かった。だが、闇はどんどん増殖し、灯を持っていても、灯の傍にいても、生き延びたいと言う意思を失うと飲み込まれてしまう、と言うことなのかな?????
ラストは、明け方に生き残った黒人の少年と少女が教会で出会い、たまたまうろついていた馬に乗って町の中を進んでいく。壁には消えた3人の影。やがて再び夜が来たところでエンディングだ。
世界がリセットされ、アダムとイブが生き残ったと言う、文明批判なのだろうか? 思わせぶりな脚本と演出で何を訴えたいのかよくわからない投げっぱなしエンドは頂けない。
『リセット』は明確な答えを求めない人ならば楽しめるだろう。