緑

殺人の追憶の緑のネタバレレビュー・内容・結末

殺人の追憶(2003年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

見込み捜査、怖っ!!
安易に犯人像に当てはまる「いかにも」な人を引っ張ってきては
暴力で犯人に仕立て上げようとする田舎刑事たち。
ソウルから来た都会刑事への学歴コンプレックスの出し方よ。

都会刑事は「書類は嘘をつかない」がモットー。
それも絶対ではないと思うが、
頭を使って捜査しようとする姿勢は田舎刑事たちより遥かにマシ。
そんな都会刑事もラジオのリクエスト葉書の主に固執してしまう。
その頃には田舎刑事のひとりであるソン・ガンホが覚醒し、
当初とふたりの言動が入れ替わっている仕掛けになっていた。
覚醒に至る過程がちょっと雰囲気に頼りすぎでは。

証拠品のDNA検査では、
証拠品に残されたDNAと被疑者のDNAが一致しなければ被疑者はシロ、
一致はすれば同一人物の確率が高い」ことは判るも
必ずしも同一人物とは言い切れないと本で読んだことがある。
よってリクエストの人はシロなのだが、
wikiによると、この人の吹替は石田彰とのこと。
字幕で観てよかった。
吹替で観ていたら上記知識があっても
「やっぱこいつが黒幕じゃね?」という印象を引きずるところだった。

遺体となった被害者にたかっていた虫は本物だろうか?
だとしたら女優さんキツかっただろうな……。
発見されたときだけでなく、ちょいちょい遺体の顔が映され、
その都度ドキッとさせられた。

ソン・ガンホの「いい顔のオッサン」感。
表情が細やかでよかった。
ラストのアップシーンはあと数秒ほしいところ。
その少し前にもアップになったところがあり、
そことの明確な差別化がほしかった。

捜査の途中で表れた、雨の日に赤い服の人が襲われている説。
個人的な話だが、たまたま、
この映画の鑑賞前に雨の日用の赤いアウターを購入していた。
で、この内容。
赤い服以外の人が襲われるまで少々ローテンションに陥った。
緑