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殺人の追憶のぴよぴよのレビュー・感想・評価

殺人の追憶(2003年製作の映画)
4.0
ポンジュノ監督作品を観るのは"オクジャ""パラサイト""母なる証明"に続いて4作目。独特の暗い映像に引き込まれる。 


ソウル近郊の農村で起きた殺人事件…現場である田んぼの側溝に首を突っ込む刑事ソンガンホと、まわりの長閑な風景が妙にリアルでおかしい冒頭。

地元の刑事パク(ソンガンホ)と、ソウルから来た刑事(キムサンギョン)が、次々と起きる連続殺人事件の犯人を追う。

数々の誤認逮捕を経て、これぞという容疑者を見つけ出した2人。DNA鑑定の結果で、この陰惨な事件に終止符を打とうとする。

ポンジュノ監督とソンガンホは、これが初めてのタッグ。ソンガンホ…この強面のおじさんの田舎の刑事臭さと、都会から来た刑事キムサンギョンとの組み合わせが際立ってる。

緻密な脚本、リアルな映像。最後まで展開に目が離せなくなる。雨の日に起きる事件。そして必ずラジオから流れる曲が、ジメジメした陰湿な殺人を象徴してる。

事件から数年後、刑事を辞めたパクが、最初の事件現場の側溝に偶然立ち寄るラスト。不思議な余韻が残る終わり方は、犯人へのメッセージ?

実際の事件は2006年に時効を迎えるも、10名もの女性を毒牙にかけた犯人は、2019年にDNA鑑定によって特定されたという。えっ?去年?

後味は悪いけど、この余韻は何だろう?"母なる証明"を思い出す…ポンジュノマジック?


入って良かったU-NEXT。次は何を観ようかな?無料体験期間終了まであと11日💦
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