殺人の追憶の作品情報・感想・評価

「殺人の追憶」に投稿された感想・評価

Otun

Otunの感想・評価

4.2
ポンジュノ作『殺人の追憶』。再見。

ポンジュノに限らず、韓国ノワールとカテゴライズされる作品の、その泥臭さと言うか、臭いすら感じさせる様な、人間の暗部をこれでもかと見せつける世界観が好き。
いや、好き、と言うか、クセになるというか、気づいたらまた観たくなる。中毒性か。中毒です。二郎系ラーメン系中毒映画。

と言う訳で、今作は二郎系ラーメン系中毒映画の傑作。
実際に80年代に韓国であった殺人事件をモチーフに作られていて、雨の日に起こる連続殺人事件とそれを追う刑事たち。
しっかし、当時の韓国の刑事の取り調べがむちゃくちゃだったり、まだ証拠も揃っていない容疑者に殴る蹴るで暴行しながら自白させようとする描写とか『これがもし本当やったら、当時は冤罪むちゃくちゃあったろなー』とか思うんだけど、暴行の指示してる主人公のソンガンホがただの粗野で無能な刑事の様に見せといて、中盤の、殺人現場での不審者の追跡劇からの採石場?での洞察力の描き方とか!超上がる!
そっからのソンガンホの顔への寄りのカメラ!超カッコいいぜソンガンホ!憎いぜポンジュノ!

現場検証のシーンのスローの入り方とか、飛び蹴りしてたアイツの後のシューズカバーの出し方とか、もうポンジュノの二郎系ラーメン系的な作家性がこれでもかも散りばめられており、食い入って観てしまう。

ラストの展開の諸行無常。
エピローグでのソンガンホがまたあの現場に立ち寄って交わす少年との会話とか。
久しぶりの鑑賞でしたが、最初から最後までムンムンに臭い立つ、そんな作品でした。
snow12

snow12の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後とてもモヤモヤした気持ちになった。実話を元にしている作品で、実話自体も事件が解決していないため映画中でも解決せずにおわる。犯人らしき人物に対して、終盤でご飯は食べてるか?と言っているのは映画館に犯人が見にくることを想定して、犯人に向けた言葉というのをみて深い作品だと感じた。

このレビューはネタバレを含みます

ラストの少女の言葉にやるせなさ、
悔しさが心から込み上げてきた。
カツマ

カツマの感想・評価

4.5
闇の中から這い出る悪魔。だが、その顔は雨粒の滴る宵の先へと溶けていき、静かなる狂気が穏やかだった村を恐怖のどん底へと突き落とす。
韓国映画に『重い』『胸糞』というイメージを植え付けた源泉として長く記憶に留まり続けている作品だ。個人的には未だにベストオブ韓国映画に君臨しており、あの背筋に悪寒が走るラストシーンは何年経っても忘れられない追憶となって心の底に溜まり続けていた。

先日『パラサイト』がカンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いたポン・ジュノ監督がいよいよ韓国映画シーンのトップへと上り詰めた記念碑的な作品がこの『殺人の追憶』だ。2003年当時、韓国国内で爆発的なヒットとなり、『シュリ』や『JSA』といった世相を反映した物語とはまた違う、現代韓国の異形のドラマ大国としての姿が本格的に頭角を現したことを強烈に印象付けた。完成度の高い脚本と名優ソン・ガンホの存在感に引っ張られながら、実在の未解決事件がその姿なき毒牙を容赦なく剥いていく。

〜あらすじ〜

1986年、そこはひっそりとした華城市の田んぼのほとり。そこで発見された女性の死体を捜査しにやってきた刑事のパク・トゥマンとチョ・ヨングは、殺人犯を特定するため、町中の噂やあやふやな証拠をもとに何人かを尋問にかける。だが、拷問まがいの捜査は全く身を結ばず、そうこうしているうちに2人目の犠牲者が全く同じ手口で殺された。
そこでパク刑事らは、噂を頼りにしょっぴいた知的障害者のグァンホから供述を取ろうとするも、結局決定的な証拠は得られなかった。
ソウルから来た刑事ソ・テユンが赴任してくると、彼の知的な捜査の甲斐もあり、まずはグァンホの無実が証明される。そして犯人が雨の夜に殺害を行なっているというパターンから、3人目の犠牲者の遺体の発見へと繋がった。
だが、出てくるのは被害者の遺体のみ。犯人の実像は見えず、囮捜査も身を結ばない。八方塞がりの中、今度は女性警官のギオクから、殺害の夜にラジオで毎回同じ曲をリクエストする人物がいると聞き・・。

〜見どころと感想〜

この映画は実際に起きた韓国初の連続猟奇殺人事件、華城連続殺人事件がベースとなっている。未解決事件として歴史に深い染みを残したこの題材を、序盤はコメディタッチに、後半には鬼気迫る迫真のサスペンスとして、息もつかせぬ展開で見せていく。犯人らしき人物が何人も捜査線上に上がるが、毎回拷問と自白の強要に時間を割く間抜けな地元警察はいつまでも犯人に踊らされ、事件解決の糸口など微塵も見えてこないのだ。

そんなハズレばかりを引き続ける前半部だが、それらの中にも巧妙な伏線が張られており、後半怒涛のドラマパートで回収されていく展開はやはり見事。お前は犯人なのか?それとも犯人ではないのか?鑑賞者側もそんな刑事たちと同じ叫びを繰り返さずにはいられない。だが、分からない。分かるはずがないのだ。何しろこの事件の真犯人を知っている人間など、どこにもいないのだから・・。

〜あとがき〜

15年ぶりに鑑賞しましたが、犯人っぽい人物が劇中に登場していますね。あまりに地味なシーンなので昔は気付きませんでしたが、恐らくポン・ジュノなりの推理はそういうことなのかなと思いました。確かに何年もの間捕まらず、拡大捜査を潜り抜けて連続殺人を行なったとなると、確かにその推理の可能性は大いにある、か・・。
SYU

SYUの感想・評価

5.0
監督 ポン・ジュノ
ソン・ガンホ 
キム・サンギョン

1980年代後半の韓国で実際に発生した、未だ未解決の連続女性殺人事件を題材にし、捜査を担当する二人の刑事が正体の見えない犯人に翻弄され、迷路のような事件の中でやがて自らを見失っていく様を描くスリラー。

阪本順治監督をして「黒澤明の孫が日本ではなく、韓国で生まれた。まいった」と言わしめた本作、そのコピーが決して大げさではないと思わせる作品だった。

次々と浮かぶ容疑者、決め手に欠ける中で新たに起きる殺人事件、刑事たちの焦燥感、次に何が起きるか分からない圧倒的な緊張感、やがて浮かび上がる有力容疑者の不気味な自信、冒頭からラストカットまで一瞬たりとも目が話せない傑作スリラーで、ポン・ジュノ監督の才能に驚きました。
然程韓国映画に詳しくはないが、この作品のあと何作か韓国スリラーを観ているものの、やはり本作を超える作品にはまだ巡り合っていない。

韓国映画という括りだけではなく、自分が過去観たスリラー映画のなかでも、間違いなく傑作のひとつとして位置付けている作品です。

鑑賞日 2004年10月 DVDにて
SG

SGの感想・評価

3.5
記録

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ラストの少女との会話でこれ以上ないくらいの脱力感に襲われた
とんみ

とんみの感想・評価

3.2
あれ?あんまり
Syu

Syuの感想・評価

4.2
死体からの焼肉
am

amの感想・評価

4.0
初ポン・ジュノ作品。とても良かった。韓国映画はほとんど通らずに来たがこれからたくさん見てみようと思います
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