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地下鉄のザジの一のレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
4.2
『死刑台のエレベーター』のルイ・マル監督作品

地下鉄に乗ることを夢見てパリにやって来たナマイキなおてんば少女ザジと、珍妙な大人たちが巻き起こす大騒動を描く

だめだ面白すぎるし可愛すぎる
これはもっと評価されて良いのでは…?
やることなすこと全てが可愛い全肯定の傑作
特に、コマ落とし映像で繰り広げられるザジと大人のドタバタシーンが白眉

ここまでぶっ飛んだコメディだとは思わなかったので多少動揺はしたけど、観てるだけでワクワクするほどめちゃくちゃ楽しい
途中からもはや半分くらいは収拾のつかないカオス状態に陥る終盤なんて、もうイかれ狂ってて腹がよじれるくらい笑った

パリの美しい街並みを堪能しつつ、やりたい放題はちゃめちゃが加速していく展開に、コミカルな動きや畳みかけるような笑いの応酬は、チャップリンを彷彿とさせるような見事な喜劇

とはいえ、ザジの視点からアイロニカルに描き出される大人たちの愚かさや哀愁漂う姿は、どこかもの悲しくふと我に帰らされる

なにより主人公ザジのクシャッと笑う屈託のない笑顔がたまらなく可愛いので、フィルマもこのポスターではなくリマスター版の方に変更してほしい😇🙏🏻笑

とにかく個人的にユーモアのセンスがどんぴしゃで面白すぎた
これをヌーベルバーグの先駆者であるルイ・マル監督がやってることにも大いに価値があると思います😈👏🏻👏🏻👏🏻

〈 Rotten Tomatoes 🍅76% 🍿78% 〉
〈 IMDb 7.0 / Metascore - / Letterboxd 3.7 〉

2021 自宅鑑賞 No.021 GEO
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