sonozy

地下鉄のザジのsonozyのレビュー・感想・評価

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)
4.0
フランスの実験的な作風で知られる小説家レーモン・クノーの小説を原作としたルイ・マル監督1960年制作。
早回しなどを多用した楽しいスラップスティック・コメディ。

母と2人列車でパリへ出てきた少女ザジ。
母親はパリの駅のホームでザジを弟のガブリエル(フィリップ・ノワレ)に預け「明後日の朝またこここでね!」と言い残し恋人と消えちゃう。
(奔放過ぎる母親!笑;)

すぐにザジが一番楽しみにしていた地下鉄に乗ろうと駅に向かうが、ストライキで封鎖中・・・
ザジは叔父さんの家を抜け出し、パリの街へ飛び出し、奔放な行動と毒舌で、奇妙な登場人物たちを巻き込み様々な騒動を巻き起こす。

今見ると、おいおいそこまでやらんでも!なドタバタ喜劇マンガっぷりですね。笑

あの2階建て観光バスのデザイン!(シトロエンのCityrama)乗って見たかった〜
http://imcdb.org/vehicle_20587-Citroen-U55-Currus-CH14-1959.html

家事やザジを駅に届けたりと、完璧なサポート役のガブリエルの妻アルベルチーヌ(カルラ・マルリエ)の蝋人形的な美しさも効いてます。

無事帰りの列車に乗れた母とザジのやり取り「地下鉄は乗れた?」「乗れなかった」「じゃ何を?」「年を取ったわ」のエンディングも最高。

※そういえば、クレラップのCMのおかっぱガールちゃんは、ザジがネタ元なんですかね〜?^^
sonozy

sonozy