青二歳

妻の日の愛のかたみにの青二歳のレビュー・感想・評価

妻の日の愛のかたみに(1965年製作の映画)
4.6
九州柳川を舞台にした夫婦ドラマ。展開だいたい分かるのに…号泣。泣かせにかかるだ言われようとも素直に号泣…DVD化感謝!!!若尾文子枠がさらに初夏発売です!角川の回しもんか。若尾文子と船越英二のラブラブっぷりが可愛くて可愛くて…そのふたりが闘病を前にしてお互いの思いやりが互いをえぐり合う様がツラい。新婚パートは短いながらも、よく伝わるのですよ…ふたりの仲の良さが…その分後半がもう…
後半弱くなるけど二人のお国言葉もかわいいんだまた…

ジジ怪優にやられっぱなしの自分ですが、この時代の邦画はおババ様もよくてですね。中でもご贔屓が滝花久子。若い頃は本当に愛らしいお顔立ちで勿論そこらのアイドル超えてるんですが(超かわいい)、またお年を召されてからの雰囲気もいいんですよねぇ。今作はとにかく娘を守らない母親です。観ていてマジか…と思いましたよ…あのシーン。彼女の母としてのスタンスは理解出来ないけど、なんとも立ち入れない厳しい雰囲気があり観てるこっちがつらくなりました。また気の弱い浜村純、意地の悪いハラセンもよい味わい。

夫婦の情で推すばかりじゃなく、お互いを想う中の複雑な意地や偽善、甘えなどを妻と夫それぞれの口から静かに開陳させるので更に涙が…
サル山おんぶのシーンとか船越英二の嬉しそうな顏ときたら。かつて自分の花嫁を追いかけた柳川に、教え子が花嫁として新たに川を下ってゆく。その交差の喜ばしさと無情かつらい。
しかしリウマチの闘病ものは初めて観たかも。大変な病気なんだな…。若尾文子の砂風呂療法に萌えた自分は邪心の塊です。すみません。
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