くぅー

マンデラの名もなき看守のくぅーのレビュー・感想・評価

マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)
4.0
アパルトヘイト政策下で、現地のコーサ語を話せる白人看守が、ネルソン・マンデラ氏を専属で見張るうちに、やがて彼の人柄に影響されて行き・・・同僚看守からの厳しい仕打ち等、茨の道を歩きつつも、信念と勇気で辿り着く神々しいラストが見所。

まぁ、展開は想定内でベタとも言えるが・・・マンデラ氏のぶれない博愛ぶりを軸に、キャストらが一体となって、程良く丁寧に真摯に、実話を紡いで行くのには深く頷かざるを得ませんでしたね。

実は原題は"Goodbye Bafana"・・・ある友のエピソードから来てますが、これがまた味のある演出を生み出していて、棒術で戯れる二人を見て、「生まれつき他者を憎む者はいない。人は憎しみを学ぶのだ。憎しみを学ぶことができるなら、愛することも学べるはずだ。」って言葉を噛み締めました。

なお、キャストでは、ジョセフ・ファインズ・・・彼のベストワークとなる熱演ぶり。
マンデラ氏を演じたデニス・ヘイスバートも、深みのある存在感がハマってます。
さらには、ダイアン・クルーガーもいい仕事してました。
くぅー

くぅー