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ヤーバのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ヤーバ(1989年製作の映画)
4.2
【TSUTAYAにあったブルキナファソ映画】
アフリカ映画強化年の今年は、東奔西走してアフリカ映画を観漁った。先日TSUTAYA渋谷店になんとブルキナファソ映画、それも巨匠イドリッサ・ウエドラオゴの作品があったので借りてきた。しかも、本作は東京国際映画祭で最高賞を撮った作品である。

『ヤーバ』とはモシ語で「おばあちゃん」と言う意味。魔女扱いされ、村から追放『マッド・マックス:怒りのデス・ロード』のバイクBBAさながら放浪している婆ちゃんと村の少年との友情を描いた話だ。

ウエドラオゴ監督お得意のイヤーな村社会描写。お互いが監視しあって、風紀を少しでも乱そうものならチクチク小言を言う演出がいやらしい。

そして、まさに小津安二郎の『生まれてはみたけれど』に近い、少年の目から見た大人社会の理不尽さここにはあった。

本作を観ると日本から遥かかなたのブルキナファソでも、ツンデレ女子はいるし、村社会の様子は変わらないことがよく分かる。貴重な体験をしました。

VHS再生機お持ちの方は是非挑戦あれ!
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