ガブXスカイウォーカー

鴨川ホルモーのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

鴨川ホルモー(2009年製作の映画)
3.7
《あらすじ》
二浪した後、念願の京都大学に入学した安倍(山田孝之)は、一目ぼれした早良京子(芦名星)に惹かれ「京大青竜会」というサークルに入部する。しかし「京大青竜会」の実態は、なんとオニを使って敵チームと戦う謎の競技“ホルモー”のサークルだったのだ・・・。


主役の山田孝之は当時イケメン路線だったのだが、今回はちょっと三枚目風ではじけている(後の様々な役はこの作品がきっかけかもしれない?)。
栗山千明はおかっぱ頭に大きな黒縁眼鏡をかけて、大木凡人に似た女子大生を演じる。お約束で性格はきついけど可愛い一面も見せてくれる(でも激痩せしていて微妙・・・)。
濱田岳は山田孝之の親友役で、失禁したり、ちょんまげをゆったりと怪演している。一番おいしい役どころかもしれない。
そして、なにより特筆すべきはオニたちだ。
よくぞ数百匹ものオニをCGで再現したものである。そのバトルはちょっと見応えあり(もちろん、特撮に対応した役者陣たちの熱演も評価したい)。
今作は暗さはほとんどなく、若者たちの恋愛や大学生活を明るく可笑しく描く、ファンタジー青春映画だ。レンタルで「あと一本なにかコメディでもないかな?」と言う時にピッタリな佳作である。気楽に観られていいよー。