恋する惑星の作品情報・感想・評価

「恋する惑星」に投稿された感想・評価

タイトルや評価は勿論周知の事実ではあったが、最近やっとアジア映画に抵抗が無くなってきたことを機に何気なく鑑賞してはみたが、いやはや、何とも言い表し難い感情に苛まれる作品であった。
今見てもユニークで斬新で刺激的な撮影方法と色彩豊かに輝き続ける街並みと猥雑で大衆的な人々の只々すれ違い続ける、それでいて変態的な恋愛群像劇。
結局のところストーリーの全てを理解できたかと言えばできていないし、なのに、この作品の魅力にのめり込んでしまっている自分がいるのもまた事実。
映像を使った些細で細やかな魔法の如き、最高で夢見心地なエクスペリエンス。
lente

lenteの感想・評価

4.0
ナルシシズムの果てにある姿
ウォン・カーウァイ
1/3

たしか高橋幸宏さんがどこかで語っていたようにクロード・ルルーシュ監督『男と女』(1966年)がある世代の青春を象徴していたなら、ウォン・カーウァイ監督『恋する惑星』(1994年)もまた別のある世代の青春を象徴していたように思います。

戦後世代が生んだカウンターカルチャーに対するカウンターのような趣きがあり、猥雑(わいざつ)なアジアの街並みに差し込む様々な色彩が疾走していくような感覚がありました。

クリストファー・ドイルによる構図の定まらない画作りは、彩度とコントラストの先に揺れ動く僕たちの心を映しているように感じましたし、ウォン・カーウァイの演出にはナルシシズムがもつれた先で、決してオシャレにはなれない愛おしさのようなものが宿っていました。どちらもイミテーションのもつ美しさに近いかもしれない。



この『恋する惑星』が公開された年に僕は20歳になったのですが、劇場で観たその後の20年の間に、3回苦笑させられることになりました(なんだかこの映画のような書き方になってしまいますが)。

初めは1996年の夏で、22歳になった僕にとって学生時代も残りわずかだった頃。それが何の集まりだったか忘れたのですが男女何人かで喫茶店に入ったとき、斜め向かいに座った女の子が笑い出して僕のほうを見ていました。なんだろうと彼女のほうを見るとまた笑われる。

それギャグのつもり?と言われても何のことか分からず尋ねてみると、僕が金城武に似ていたうえに、この映画で頬杖をつく姿がまるっきり同じだったからだそうです。それが好意であれ悪意であれ人から笑われるのが苦手でしたので、彼女が映画好きだったこともあり、しばらくは映画に近づかないようにしようと苦笑したのが最初です。

2回目は2001年の秋に新卒で入った会社を退職して、次に進むべき道を探っていた27歳の頃。その会社で同じチームに所属していた同期の女の子も、僕より少し前に退職していてCAになったことを知りました。

一緒に働いていた頃にこの『恋する惑星』を好きと言った彼女を僕はあまり好きにはなれずにいたのですが、好きという映画のシーンさながらに憧れをまっすぐ離陸させてCAになった。そのことは道に迷う僕を動揺させもしましたし、動揺している自分に苦笑させられることにもなりました。

3回目は2014年の冬。40歳になった僕はある日、BSの録画の中からこの映画を観ることになりました。その時は20年という歳月と年齢が緩衝材となっていたため、どこか他人事のようになるほどなぁと思ったのを覚えています。

そして彼がパイナップルを貪り食べるシーンで苦笑することになりました。逆光でシルエットになっていることもあり、その姿は本当にかつての僕のようだったからです。骨格が似ていると動きまで似るのかもしれない。

ナルシシズムというのは心の潤滑剤のようなもので、多すぎても少なすぎても生きづらくなってしまうように思うのですが、たぶんいくらかシャイだった20歳の頃の僕は、ナルシシズムを追い出そうとしていたのだろうと思います。それが20年の歳月を経て、図々しくもその思いに満たされる自分を許せるようになった。

ですからこの映画に言及する方の多くがトニー・レオンを褒めているようですが、どうぞ金城武のことも褒めてあげてください。彼もなかなか可愛いと思いますから。

作品そのものについては、カウンターカルチャー(に対するカウンターも含め)が一瞬で生まれる感覚を今でも教えてくれる存在だろうと思いますし、僕個人の屈託をウォン・カーウァイ風にモノローグするなら、あの頃この映画との距離はどれくらいだったんだろうという思いにとらわれる作品です。20年後に3回目の苦笑をするとも知らず。
kuniyoshi

kuniyoshiの感想・評価

5.0
綺麗な映画
Uuuuu

Uuuuuの感想・評価

4.5
トニーレオンかっこいい。
とてもロマンティック、非日常も相まって
90年代の香港の雰囲気も相まって
トニー・レオンの甘い瞳!
惹き込まれる、こりゃ恋に落ちるわね
決して外には出て行かない、彼らの恋心や願い、秘めた想いが私には甘く、ときめいた!誰にも知られない想いを大切にしたい、そして彼女や彼らのようでありたい
特に「カリフォルニア」にまつわるシーン、素敵でした
伸びた光やネオンを彼だけのモチーフにするのが良い
やっぱり映画館で観る映画からしか得られないものがたくさんある
663があぁ、ゴリ!!!東出!!!あぁモックン!!!だった
Venus

Venusの感想・評価

4.2
トニー・レオンの眼差しが有罪。家の中の石鹸とかタオルに話しかけるトニー・レオンが見られるの最高。
金城武はイケメンなんだけどなんかちょっとぽやぽやしててかわいい。「缶詰の身にもなってみろ」な金城武……(かわいい)
まお

まおの感想・評価

3.7
4Kレストア版の映画を観に行きたかったけど私の住む県ではやってなくて、、こちらを鑑賞。

深夜の眠い時間に、家で横になって観ていたからしょうがないのだけど、不覚にもウトウトしてしまった。ウトウトどころか途中でストップして仮眠もした。だから、これは夢か?いや映画か?と境目が曖昧に、、。でもフワフワ浮遊するような感覚で観れて、これが意外と良かった。
もう1回観返したら2回目には出てこないシーンがあった。夢だった模様。
かす

かすの感想・評価

3.8
恋愛ドラマ風ヒトコワ系ホラー。陽気な音楽と陰影のハッキリした明るい画面に騙されるけどナチュラルに狂ってる登場人物たち。大好き。
雰囲気映画を撮らせてウォン・カーウァイの右に出る監督を知らない。
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