バートロー

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望のバートローのレビュー・感想・評価

5.0
改めて観ると前半はまるで、これから始まる壮大なサーガの入念な下準備のように丁寧かつ簡潔に「スターウォーズってこういうものなんですよ」「スターウォーズってこういう世界なんですよ」「だからルークとオビワンはこうしなきゃいけないんですよ」というのがとても分かりやすく描かれている。当時は続編どころか制作も怪しかったはずなのに度胸が良過ぎるというか余裕があるというか。

そんなわけで何かが起きそうで実は何も起きない前半ですが、それが終わると後半は最高に怒涛のジェットコースター展開。

特に終盤の手に汗握るドッグファイトはSFを次のレベルに引き上げた。観ている間は完全に画面にくぎ付けになり、最後のシュー…ドカーンという展開は爽快という感情以外何も感じなくなってしまうほど脳みそから何かしらの髄液的な物が出まくってそれが全身を伝わって今も精神にも何らかの影響を及ぼしている。恐らく10年後の「トップガン」までこのクオリティのドッグファイト出てこない。小学生の時にこの最高のシーンがミニチュアで撮られていると知った時は発狂しそうになりました。

このジェットコースターは続編の5、そして更に続編の6まで続く。スターウォーズの良さは「話が早い」のと、人を無理矢理引っ張っていくようなこのテンポの良さだと思うのですが、それを見事に実践しているのが4の後半の素晴らしさですね。

新しいのにレトロ。美しい流線ではなく、凸凹して一見無駄の多そうな造形。スターウォーズを構成するのはSF特有の美しいものではなく、雑多でごちゃごちゃした生きた心地のする汚れ具合。

このサーガは公開順の4、5、6、1、2、3と観ると分かりやすいと思いましたし、スターウォーズの入り口として、入門としてこの4が完璧過ぎるので公開順以外の鑑賞はやはり「食べ合わせが悪い」なと実感しました。