ブタブタ

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望のブタブタのレビュー・感想・評価

5.0
スターウォーズ最新作である『フォースの覚醒』と『反乱者たち』を見て感じるのはこの1作目でSWは完全に完成されていて『エピソード4』はのち作られる全てのSWのエッセンスが詰まっている濃度がドロドロの原液で、後の作品は三作目の『ジェダイの帰還』の時点でもう既にこの原液を薄めたり別の物を足したりして作られているのだと感じます。
全ての原典であり文化でスタイルでアートでポストモダン。
SWユニバースと言う1個の宇宙を創造したルーカスは正に天才を超えた『神』『ネ申』です(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
冒頭で登場するスターデストロイヤーとブローケットランナー、帝国軍の戦艦と言えばあの楔型の戦艦ですし反乱軍の艦艇と言えばあのハンマーヘッドシャーク型の船ですし。
Xウィングとtieファイターもこれに代わる物をデザインするのはもう不可能でしょう。
カンティーナ酒場の薄暗い中にたむろしているエイリアン達も緑のトカゲみたいなクローディアンや宇宙人グレイみたいな奴もSW世界では欠かす事が出来ない脇役としてありとあらゆる場所や役柄で登場しているのを見ると非常に懐かしく嬉しい気持ちになります。
この作品は『指輪物語』と同じく最新の「北米神話」でありキャラクターの深みの無さはそれぞれの役目をはっきりさせる為に敢えてでしょうし(多分)ダースベイダーは完全に人間でなく悪魔ですし(この作品では)既に語り尽くされていますが遠い宇宙の彼方と言う異世界を舞台にしたファンタジー英雄譚冒険譚歴史絵巻。
ディズニーに売却された事でSWは永遠に終わらない物語になったのですから正に全ての始まりのお話。
デス・スターの一撃でドカーンと破壊されてしまう惑星オルデランはクローン戦争終結後全ての武器兵器を巨大な宇宙船に積んで亜空間に永遠に漂流させている非武装平和国家と言う設定らしいのですが、この「戦争放棄」と「お舟入り」の儀式。
レイアは日本人のキャストも考えていたとの話しからオルデランは日本だったのかなとも思いますがそれはさておき、オビ=ワン・ケノービがルークにライトセイバーを渡す一連の流れで語られる「クローン戦争」の話し。
ルークの父は理想主義者でジェダイ騎士で名パイロット、共に戦った(それだけ)
この時点ではクローン戦争の内容については詳しく決まっては無かったでしょうし『エピソード4』と同じ位自分はこの幻のクローン戦争についてあれこれ妄想するのが趣味で、それは後にアニメ『クローンウォーズ』で提示されたクローン戦争が個人的に満足出来なかった事から来る物だと思います。
~幻のクローン戦争~
共和国と分野主義勢力の戦争でクローンとは共和国のクローントルーパー、敵はドロイド軍でしたがエピソード4の台詞の「クローン戦争」との言葉の響きからクローン人間は敵勢力、人類(異星人含む)VSクローン人間その物の戦争なのだと思っていました。
「ルークの父はダースベイダーと言う男に殺された」と言う台詞、ダースベイダーがルークの父親と言うのが後付け(又はこの時点ではどっちか固まって無い)設定だとするとアナキンとベイダーは別個の存在でベイダーはアナキンのクローン人間、クローン戦争とはクローン人間が本来主人であるオリジナルに反逆を始めた丁度『ブレードランナー』のレプリカント達の反乱の様な物だったのでは?
ストームトルーパーが何故か左利きばかり(全員ではないですが)なのは当初はストームトルーパーの中身もクローン人間と言う設定だったのでは?
自らに反抗し独自の意思を持ち行動を始めたドッペルゲンガーとも言うべきクローン人間との戦争がクローン戦争。
ライトセイバーの説明でオビ=ワンは最も進んだ時代の洗練された武器と説明していましたが最も進んだ時代とは戦争が無く軍隊を持たない文化的に爛熟した銀河共和国の末期の事でそれがやがて停滞していた科学の急進的な進歩により「無粋なブラスター」やクローン人間の大量生産、大量破壊兵器の登場によって終わりを告げる。
産業革命と飛行機等の新兵器の登場によって戦争その物が変わった第一次大戦にあたるのがクローン戦争ではなかったのかと想像します。
以上です(・∀・)ゞ
ブタブタ

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