今も愛されるスターウォーズ・シリーズの第一作。
もう40年も前の作品だから、古典の部類に入るわけで、確かに本作を今観ると古さを感じる。
でもその古さも悪いイメージではなく、それまでのハリウッドの伝統だった戦争映画や西部劇のエッセンスというか、雰囲気みたいなのが作品にちゃんと受け継がれているような印象を受ける。
ルークとソロの間にレイア姫、これだってよくセシル・B・デミルが使った男二人に女一人を配した三角関係のシチュエーションであり、こういう点もちゃんと踏襲されている。
だから、当時これだけ斬新な設定の作品にも関わらず、大いに世間に受け入れられたのではないかと思う。
ただ、後で追加されたCG合成シーン以外は言っちゃ申し訳ないけど、着ぐるみ大会のレベルであるのは否めない。
以前、淀川先生が「メトロポリス」の解説で、本作のC-3POについて、散々悪口言ってたのが記憶に残っている。
「(C-3POの真似をしながら)コロッコロッコロッ…まあアメリカは何て下手だなと思いましたね」
それでて「日曜洋画劇場」で本シリーズを放映する時はめっちゃ誉めるんだから、淀チョーおそるべし。
三船敏郎がオファーを断ったという逸話があるが、確かに当時無名の新人が監督で、内容も突拍子もない宇宙ものじゃ躊躇するのも頷ける。
寧ろ、怪奇映画スターだったピーター・カッシングや当時「名探偵登場」で盲人の執事とかキワモノを演じていたアレック・ギネスでなければ難しかったと思う。