八木

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望の八木のレビュー・感想・評価

3.0
 最新作に向けて予習をする(作品的に無謀)。いや、でもいつか見ておかないとあかん税金みたいなもんでしょこのシリーズって。
 この映画が「シリーズ1作目」として公開されたという事実を考えると、シリーズ愛の一切ない僕からするとポカンとした。でも、後々こんだけ残るタイトルになったってことは、表現的にグッジョブということなのだろうか。全然判断できないっす。とにかく、冒頭「エピソード4」と明示されてるんですね。僕、本当に何も知らんので、後付けで4にしてジャンプ大人気連載的に延命させた作品なんだと思ってたんですよ。でも違うんですね。じゃあ狂ってるよほんま。タイトルのあとはモノローグでこれまでのあらすじを読ませる。当時誰も知らんのに。なんでこんな作り方したんだろうか。
 そういう、不思議な構成になってることも含めて、よくわからんカットの多さとかも、すごく素人っぽい。始まってしばらくなんて、卓上醤油みたいな形のR2D2が主人公として明らかに話を進めてたからな。ルーク出てきてほっとしたわ。話の進みも結構ブツ切りに思える。
 知ってる音楽、知ってる固有名詞がズラズラと登場して、神社を見上げてお参りするような気持ちで見てしまい、中々映画単体としてどうなのかの判断ができない。77年の映画として、宇宙っぽさの映像や宇宙船のレースのスピード感は今でも通用する気がする。宇宙船が重そう。光線での戦闘に無理を感じない。FFのビッグスとウェッジってこっから拝借したんだなあ、とか。こんだけ宇宙の造形を作りこんだ変態性にもすごく迫力を感じる。特に、デス・スターという発想と美術はすごいと思った。ハン・ソロの存在もありがたかった。
 僕にとってはストーリーには興味深いもんじゃなくて、一部に時々強い既視感があるのを楽しむ映画だったような気がします。
八木

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