ガブXスカイウォーカー

お買いもの中毒な私!のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

お買いもの中毒な私!(2009年製作の映画)
4.5
これは傑作!
買物依存症のレベッカ(アイラ・フィッシャー)が持ち前の明るさと文才とバイタリティ、そして運で突き進む爆笑ラブコメ。

レベッカが欲望の赴くままに買物しまくったり、
借金取りから逃げ回ったり、
慣れない経済誌編集部でアタフタしたりしながらも、
がんばって人気コラムニストに成り上がっていく姿は
ひたすらキュートで笑わせてくれる。

ただ順調なだけではない。買物依存症や借金取りのことを隠すために重ねていたウソがついにばれてしまう。目をかけてくれたイケメン編集長と無二の親友も離れていき、ドン底のレベッカ。
だがレベッカの経済誌のコラムは多くのファンを獲得しており、また借金まみれであったことも同情と共感を得て、憧れの一流ファッション誌からスカウトされる。それは高級ブランド購入を推奨する雑誌であった。まさにレベッカにピッタシ。買物依存症は治ってないし、イケメン編集長と親友を失ったけど、レベッカの前には新しい未来が輝いているのであった。

・・・・と思わせておいて。

なんとレベッカは一流ファッション誌の誘いを蹴って、買い物依存症治療のために服や靴、アクセサリーなどをオークションで叩き売り、借金を完済する。努力の甲斐あって親友とは寄りを戻し、イケメン編集長とはラブラブに。
ファッションや買い物よりも大事なもの、それは友情と信頼、そして愛なのだ。

うーむ・・・・ディズニーとはいえ、キレイな方向にまとめすぎ。
一流ファッション誌で高級ブランドの宣伝コラムを書くことこそレベッカにあっているんじゃないか? 友情、信頼、愛は新しい職場で見つければいいわけだし、「自分らしく生きること」は大切だと思うけどなあ。

でも本作は、一生懸命やってきたことは必ず報われる。大きな過ちで失った友情と信頼も、反省してやり直す気持ちがあれば取り戻せることを教えてもくれる。お約束とはいえ、レベッカとイケメン編集長が結ばれるラストは感動的だ。買い物依存症、借金まみれ、ファッション、ラブコメなどが好きな方には超お薦め!