Kuni

人生、ここにあり!のKuniのレビュー・感想・評価

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)
4.1
あらすじを読んで観てみたいと思ってました。夫は観ないジャンルなので、私1人で鑑賞。

労働組合員のネッロと、精神病院から出てきた元患者達との交流を描いたお話。

精神病患者の社会復帰という、シリアスなテーマなので、これだけで興味を持つ人•持たない人分かれる作品だと思う。

でも日本だったら重く描きがちなところ、さすがイタリア🇮🇹
悲しい現実もあるものの、明るくコメディタッチで描いていて、観やすいです✨

私は身近に心の病気の人間が居るので、他人事ではないなと思った。

「普通の人が当たり前に出来る事が出来ない」というだけで、どの国でもバカにされたり下に見られることも多い世の中。

そんな対応をされたら誰でも心を閉ざしてしまうし、信用しないだろう。

でも正義感のあるネッロは違った。
どんな小さな事でも、精神病患者の彼らの意見を尊重して決める人間性。

決まったら上の人間に反対されても、自分の責任の元に実行してみる行動力。

精神病の彼らが不可解な言動をしても認め、得意なことを見出して仕事を与えるところが素晴らしい👏

それだけではなく、誰かが失敗してもみんなでフォローし合うチームワークを作った。


パズルのように規則的にモノを並べるのが得意な人。

計算が得意な人etc…

理事長の役目を与えた時は、最高に面白かった😆

得意な事で人に喜んでもらえて、お金がもらえる。
そのお金で、自分で生活する。

自立するってどんな人にも、自信になるし、やりがい•生きがいを感じるよね☺️

おかしな言動は変わらないんだけど、頑張る経緯を見ていると、登場人物のみんながとても愛おしく思えた。

この取り組みが成功して、今も実話として続いており、イタリア🇮🇹には精神病院がないそうだ🙌🏻

そんな素敵なムーブメントが日本にも広まって欲しい。
これは精神病、心の病気、発達障害など、生き辛さに悩む全ての人を助けると思う。

とにかく感動したし、悲しいこともあったものの、明るい未来を感じる結末も爽やかな気持ちになった✨
Kuni

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