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歓びの毒牙(きば)のRinのレビュー・感想・評価

歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)
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何か重要なものを見てしまったのにその何かがわからない!──特集のおかげで一気観した「動物三部作」の中でいちばん良かった。テンポがいいし、ツイストもよくきいているし、ヴィットリオ・ストラーロの撮影も(バキバキってほどじゃないけど)キマっている。「犯人の主観ショット→網膜に血が振りかかる被害者主観ショット(犯人は見えない)→もう一度犯人の主観ショット」の珍しい切り返しが面白かった。「なんであなたが捜査してるの」という疑問が当然湧くのだけど、「自分が何を目撃してしまったのか気になる」という自己探求的なモチベーションとして一応納得できる作劇になっているところも好きだった。

【死ぬまでに観たい映画1001本(第五版)】
290/1001
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