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上海から来た女のkazu1961のレビュー・感想・評価

上海から来た女(1947年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「上海から来た女」
ORTitle:「The Lady from Shanghai」
▪️First Release Year : 1947
▪️JP Release Date : 1977/08/06
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-323 再鑑賞
🕰Running Time : 92分
▪️Director : オーソン・ウェルズ
▪️Writer : オーソン・ウェルズ
▪️MusicD : ハインツ・ロームヘルド
▪️Cast : リタ・ヘイワース、オーソン・ウェルズ
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 413/1001

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋まあとにかくラストのクライマックス・シークエンスを観るだけでも大いに価値のある作品です。そう、ヘイワース演じるエルザとその主人アーサーが遊園地のクレイジーハウスの鏡の間で撃ち合うシーン。このシーンはあまりにも有名で後の多くの作品が引用しました。有名なところでは、『燃えよドラゴン』のクライマックスシーン、ウディ・アレンの『マンハッタン殺人ミステリー』などはそのまま使っている感じですもんね!!

🖋ストーリー的には実際の殺人が起きるまで40分以上、ほぼ作品の半分の時間を費やしているので前半の冗長感は否めません。でもそこからは怒涛の展開。色んな場面でオーソン・ウェルズならではの奇抜な構図を差し込み、それが昇華したものが前述のクレージーハウスの演出です。そのクレージーハウスのシーンも“夫婦が互いの虚像を砕いていく”という本質を鏡を砕きながら撃ち合うシーンに被せているところはもう流石と言うしかありません!!

🖋エンディングのリタ・ヘイワースの死に際の台詞“死にたくない”がそれまでの生き様を見た時に、アイロニーに溢れていてとても印象に残りました。

🖋本作、シャーウッド・キングの小説を基にオーソン・ウェルズが製作・監督したフィルム・ノワールです。当時ウェルズの妻であったリタ・ヘイワースがウェルズと揃って主演したことでも有名な作品です。

🤭物語は。。。
ある日、マイケルは強盗に襲われていたエルザを助けます。夫がいると知りながらも、美しい彼女に心惹かれるマイケル。そんな折り、エルザの夫アーサーから船員として雇われ、ヨットで航海の旅へ出ることになります。ところが殺人事件の身代わりの犯人とされてしまい、アリバイのないマイケルは逮捕されてしまうのです。彼は裁判の途中で逃走し、真犯人を捜し始めますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
ふとしたキッカケで殺人事件に巻き込まれていく男を描くサスペンス・スリラー。製作・監督・脚本は「市民ケーン」のオーソン・ウェルズ、原作はシャーウッド・キング、撮影はチャールズ・ロートン・ジュニア、音楽はハインツ・ロームヘルドが各々担当。出演はリタ・ヘイワース、オーソン・ウェルズ、エベレット・スローン、グレン・アンダース、テッド・デ・コルシアなど。
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