あしからず

忘れられた人々のあしからずのレビュー・感想・評価

忘れられた人々(1950年製作の映画)
-
ブニュエルこういう作品も撮っていたんだな。あのシニカルで人を食ったような作風とはまた違う、でもブニュエルらしい社会批判を込めたメッセージ性の強い内容。

母親に嫌悪される少年、父親に捨てられた少年、アル中の父親をもつ少年、家族のない不良少年、不法投棄のおじいちゃん…まさに大人は判ってくれない。
ペドロのスローモーションの悪夢が美しくて恐ろしくて目が離せなかった。1人だけ母親に愛されないのはどんなにかつらいだろう。後半で変化の芽が見えるもののあえなく摘み取られてしまうあまりの残酷さに呆然としてしまった。

そして呆然としたままレビューが書けず、日々が過ぎ、やっと今日レビューページを開いたものの内容を忘れ…まさにタイトル通りになってしまった。がんばって思い出しながら書いたけど、レビューはやはり熱いうちがいいですね。毎回遅筆なので反省。良い作品ほどレビューが書けなくなってしまうのはどうしてだろなあ
あしからず

あしからず