takerootsboy

サインのtakerootsboyのレビュー・感想・評価

サイン(2002年製作の映画)
4.4
ものすごく変なバランスの映画だった。何なんでしょうね、この妙ちくりんな感じは。突然自宅の畑に巨大なミステリーサークルが! 何とそれは宇宙人による地球侵略のためのマップの役割をしていた!的な話をベースに、妻を亡くして信仰を捨てた元神父が、家族と共に信じる心を取り戻していく過程が描かれていくんやけど、真面目に作ってんのか何なんだかわかんない演出がたびたび、突然出てきたりする。歯を磨きながらドアの向こうにぴょこんとメルギブが姿を見せたり、いきなりアルミホイルで作ったとんがり帽子をかぶって3人がソファに座ってたり、思わず声出して笑ってもーたわ! それ以外にも変なシーンや行動がやたらと多く、しかもあの水入りのコップとか、ご都合主義に走りすぎやろ!とツッコミたくなるシーンの続出。普通ならこんなバカげた映画!と唾棄するところなんだけど、そのアンバランスさも含めて異様に面白いだよね。どのシーンも映像がほんとにすばらしいし、音楽もめちゃめちゃツボ。ってのもあるけど、何よりこのいびつなストーリーテリングがやたらとクセになる。ほんで、メルギブの演技のマズさが輪をかけてへんちくりんさを強調するもんだから、もう釘づけ状態。ノリ的に何でもありやから、逆に何が起こるのか予想がつかず、ものすごい壮大なスリラーになるのかと見せかけて、拍子抜けなくらい小ぢんまりとまとまった展開も、何だかラブリー。ラブリーといえば、ホアキンフェニックスのキラキラした少年のような魅力もよかったし、最後の起死回生のバッティングも感動的?かつおもろかった。宇宙戦争を髣髴させるあっけなさと、テイクシェルターみたいな不穏さもあり、でもって、何でそこそんなことにしたん⁈って問いただしたくなく演出の数々で、とても不思議な楽しさに満ちた映画だった。シャマランて評判が悪いから避けまくってたんやけど、ヴィジットとといいサインといい、イメージがガラリと変わってしまった。見まくりましょう。