このレビューはネタバレを含みます
あくまでMナイトシャマラン監督作として今作を見た場合、ある一定量の面白さや内容とかとは別のシャマランらしさ。いわゆる歪なストーリーテリングやびっくり展開に笑っちゃうみたいなファン目線での引っかかるものがあるため、一概に今作は駄作とは言えない、魅力がある作品だと思います。
キャッチーで釘付けになる、大風呂敷の広げ方、本筋とは一見関係なさげな、ムダ話などの安定のシャマラン感。
「シャマランはまだ映画会社の奴隷にはなっていない！」と自分の作風を曲げることなく貫き通しているところも安心してしまう。(エアベンダーあたりからあやしくなってきますが)
など色々ありますが、今作の面白さはメルギブソン演じるグラハムの描写にあると思います。
元牧師が神を信仰できなくなり、過去の悲劇を背負うように過ごしている所に本物の奇跡を目の当たりにして、自分の本当の使命を見つける。
こんな役をあのメルギブソンが演じちゃってるというのも非常に面白いあたりです。
子役に関してもさすがシャマランというべきな素晴らしいキャスティングと演技だと思います。
しかし、全体的にかなり雑で、こんな話60分くらいで完結できそうなことを、蛇足をつけて長々となったりなど、残念な作品ではあると思います。
