このレビューはネタバレを含みます
バッターボックスに立てば強振一択の弟のスタイルも、息子の喘息も、水に神経質な娘の癖も、全てこの日のために…。いやいや、面白すぎないか? 「神はいる。そう思った。」(by メル・ギブソン) この物語における神(=シャマラン)の認識は不可避であり、ゆえに神はいるともいないとも知覚し得る。最高。ところで獣医シャマラン、アンタどうやって宇宙人一匹を仕留めたんだ。
兎にも角にも、ホアキン・フェニックスがこんなに可愛いとは思ってなかった。ベストシーンは、最後の晩餐で兄に引っ張り寄せられるときのな表情。大人二人がソファに並んで座って、食い入るようにテレビを眺めるシーンも良かった。シリアスに全くなりきれないゆるゆるスリラー。俺が見たかった『イット・カムズ・アット・ナイト』は案外これだったのかもしれない。