鑑賞後、”ニューシネマパラダイス”を観た時と同じ気持ちを味わうことになりました。
映画への愛が溢れた本作は、終始温かくストーリーが進みます。
そして、ラストには私自身から不思議な感情が溢れ出し、思わず泣いてしまいました。
涙の理由は、まるで本当に実在するかのように自然に住民を演じる人々が発する喜びや達成感が「目の輝き」から伝わってきたからだと思います。
あと、ダニー・グローヴァーがかもし出す哀愁に堪らなくなったからでしょう。
見所は、作中に登場する多くの映画作品へのオマージュ。
セリフ、手製の小道具による再現度に何度もほっこりしました。
ひとつだけ残念だったのは、ビデオテープの中身が消去されるに至ったプロセス。
作品の持つ味を考えると、もう少しファンタジーな現象を原因にした方が良かったと思います。