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僕らのミライへ逆回転のLEONkeiのレビュー・感想・評価

僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)
3.5
過ぎ去った過去は巻き戻せないが、人のココロは巻き戻せる事ができる。

レンタルビデオ店を舞台にした〝ジャック・ブラック〟と〝モス・デフ〟のドタバタコメディは、ある出来事から全てのビデオテープが映らなくなり自ら家庭用ビデオカメラで映画を撮影しレンタルする。

コメディは『なんで?』と真面目に考えたら面白くなく、頭を真っ白に一緒にバカになって鑑賞するのが一番。

そんな疑問を湧かせない事が、コメディ映画の面白いか面白くないかの最低限の境界線でも有る。

邦題がなんだか安っぽく手を出しにくいタイトルだったが、監督が『ヒューマン・ネイチュア』や『エターナル・サンシャイン』の〝ミシェル・ゴンドリー〟だったので鑑賞に至る。

先入観とは怖いものでタイトルやポスターやパッケージ等、そして周囲の評価に人は簡単に影響されてしまうのが人間の怖いところ。

くだらなく、安っぽく、イラつく登場人物達だが映画を通して人のココロを動かす、これは少し大袈裟に言えば『ニュー・シネマ・パラダイス』を彷彿とさせる人間ドラマかもしれないと。

〝ジャック・ブラック〟と〝モス・デフ〟のド素人コンビがビデオカメラで、『ゴーストバスターズ』や『ロボコップ』や『ライオン・キング』などなどレンタルの要望があれば次々と手作り映画を作る。

そのバカげた映画作りの姿を観ているうちに、何故こんなバカげた事をしているのが真の意味が見えてくる。

レンタルビデオという設定も古いのだが、それも物語の核に通じ正に『ニュー・ビデオ・パラダイス』は大きな力を動かせるのか…と言う気軽に観ると中々面白い作品..★,
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