ぎー

サウンド・オブ・ミュージックのぎーのレビュー・感想・評価

4.5
映画の歴史の中で最高のミュージカル映画の一つ。
個人的に一番多くの回数見ている映画の一つ。
何回見ても毎回感動させられる!
実はストリーリーも素敵。
愛国心や戦争と平和、子供の教育、ラブストーリー、音楽の力とテーマは多岐に渡っていて、どのテーマでも深く人々の心を動かす。
キャストの演技、歌唱能力も素晴らしく、ザルツブルクの風景は最高!
ただ何より、音楽。
ずる過ぎる。
これだけ良くできたストーリーで、素晴らしいの風景の中でこの名曲達を流されたら、感動しないでいるのは無理だと思う。
突然歌い出したり、突然踊り出したり、会ったばかりなのに打ち解けていたり、といった突っ込みどころを全て吹っ飛ばすのに十分な魅力ある音楽。
そういった突っ込みどころがある作品ということでも、いわゆるミュージカル映画。
死ぬまでに絶対に全員が見た方が良い、ミュージカル映画の金字塔だと思う。

アルプスを背景に「サウンド・オブ・ミュージック」をマリアが熱唱する場面から映画は始まる。
美しいアルプスの景色、ジュリー・アンドリュースの歌唱力、そして、「サウンド・オブ・ミュージック」の歌曲としての素晴らしさに圧倒される。
何回も見ている自分としては、また「サウンド・オブ・ミュージック」の世界に戻って来たなと、早くも胸が一杯になる。

お転婆なマリアについて修道女たちが歌う。
個人的にはこの曲「マリア」も大好き!
序盤から名曲の連続で、既にテンションは最高潮に!

そして、家庭教師を務めるトラップ大佐と子供達が登場。
トラップ大佐イケメン過ぎる。
なんと演じているのはクリストファー・プラマー!
若過ぎる!
今でも良い男だけど、昔は滅茶苦茶イケメンだったんだね。

初めての夕食の席で、マリアは子供達の悪戯を庇う。
これに子供達は号泣。
ちょっと失笑しちゃうくらい不自然だけど、ご愛嬌。

長女リーズルは電報配達のロルフと恋仲。
ただでさえリーズルは滅茶苦茶美人なのに、特にこのシーンでは純粋で、滅茶苦茶可愛い。
そして「17才」がとんでもなく名曲。
記憶に焼き付くくらい美しいシーン。

雷に怯えた子供達がマリアの部屋に集まる。
流石に初めて会った日なのに打ち解け過ぎ!!
でも、これもご愛嬌。
名曲「私のお気に入り」を皆で歌う様子はとっても平和。

大佐がいないことを良いことに、マリアは子供達に音楽教育を施す。
この映画で一番印象に残っているシーンは二つあって、そのうちの一つがこの音楽を教えるために皆で「ドレミの歌」を歌う場面。
とっても明るくって幸せな場面なんだけど、あまりにも美しい場面すぎて、涙が止まらなかった。

もう一つが、婚約者のエルザと友人のマックスを歓迎するために子供達が「サウンド・オブ・ミュージック」を歌う場面。
大佐だけでなく、映画を見ている僕らも強く心を動かされる。
この時の大佐の「あなたは音楽を我が家によみがえらせてくれた。私が忘れていた音楽を。」というセリフも強く印象に残っている。
音楽の力って本当に偉大だと、痛感させられる場面だった。

名曲「ひとりぼっちの羊飼い」を歌いながらの人形劇はクオリティ高すぎ。
子供達の才能凄過ぎるでしょ。
この直後、大佐が超名曲「エーデルワイス」を歌う場面も名シーン。
史実とは少し違うみたいだけど、誇り高さを感じたし、とっても美しいシーンだった。

屋敷で舞踏会を開いたシーンではマリアが大佐への想いに気づく。
見てるこっちが恥ずかしくなるくらいピュアな場面。
舞踏会を締めくくる、子供達が名曲「さようなら、ごきげんよう」を歌う場面は、究極にかわいい。
特に末っ子のかわいさは宇宙一だった。

大佐への想いに悩むマリアを元気付ける修道院長が歌う「すべての山に登れ」も大好きな曲。
歌詞もそうだけど、力強いメロディに勇気づけられる!

子供の時に初めてこの映画を見たときは、エルザ男爵夫人を悪者のように思っていたけど、改めて見ると決して全然悪人じゃない。
ただただ相性と、タイミングが悪かっただけ。
恋愛ってそういうもんだよね。

マリアと大佐を結婚式を挙げ、ストーリーは一気にエンディングへ向かっていく。

3時間近くの超大作だけど、ストーリー展開も良く、その長尺は全く気にならない。
強いて言えば、映画版オリジナルで追加された二曲はあまり印象に残らなかったかな。
他の曲があまりにも名曲すぎるんだけど。
心を本当に強く動かされ、何となく自分の子供時代を思い出させられて懐かしく寂しい気持ちにもなる、名作中の名作だった!!

◆備忘ストーリー
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/サウンド・オブ・ミュージック_(映画)
ぎー

ぎー