Rita

赤い靴のRitaのレビュー・感想・評価

赤い靴(1948年製作の映画)
3.2
映画『マシュー・ボーン IN CINEMA 赤い靴』が良かったので、この1948年の作品も観賞。

アンデルセン童話をモチーフにしたイギリスの名作クラシック映画。少女ヴィッキーは"愛"そして"バレエ"という厳しい二つの選択肢を背負い苦しむことになる。

上手い具合に三角関係が構成されていて良かった。特に、ボリスが嫉妬に駆られている表現がよく伝わってきた。マシュー・ボーンの『赤い靴』では勿論バレエだから言葉はありませんでしたが、この作品で、ボリスの思考や愛情といった感情を理解することが出来ました。ボリスの言葉で、"君を史上最高のダンサーに仕上げられるのは私だけだ"とヴィッキーに告げ、ヴィッキーが"そうね"と言うシーン、ジュリアンがヴィッキーを取り戻すため、ロンドンの公演を捨て、"一緒にパリ行きの列車に乗ろう"と言い胸に抱き縋る姿が好きです。

この映画の見どころは、劇中に17分くらいのバレエシーンが幻想的で美しい演出となっていることです。男二人が振りかざす愛とバレエの狂気。気持ちを押し付けるだけで彼女の気持ちを一切考えようとしない何とも自分勝手な男二人でした。

Amazon primeで観たから画質に光が飛びまくってて、皆が言うカラーが綺麗なのが全然伝わってこなかったけど、カラーをつけたら綺麗なのは一目瞭然だと思った。そういえばジュリアンとヴィッキーはいつの間に恋仲になったの?何度か二人の絡みは見たけどいつの間に団長の誕生日欠席して二人でイチャついてるのってなった。それと最後に一言言いたい。嫉妬でおかしくなったボリスがいきなりカメラに気付いて近づいてくると思ったらガラスに裏拳きめ出したの面白かった。笑
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