狭須があこ

赤い靴の狭須があこのレビュー・感想・評価

赤い靴(1948年製作の映画)
4.0
映画を見ていたはずなのに、バレエを観劇していた…
何を言ってるかわからねぇと思うが、私も何が起きたのかわからなかった

「盗む方が、盗まれるよりもつらいんだよ」というのはとてもわかるし真実ですね。持つものは、持たざるものより幸せであり、「盗まれた人間」と「盗んだ人間」のどちらが自分にとっての不名誉なのか?って考えたら、まさしくその通りでしかないんだけど、でもまぁ別に、盗まれたほうが全くつらくないってワケじゃないよな

バレエ観劇って、高校の頃に花總まり似の友達から発表会に招待された一回しか経験ないんですが(白鳥の湖だったです)
当時は「おっあそこで踊ってるの友達や!」くらいしか考えなかった私も、いま考えると割と楽しむだろうなと思います。

すーぐ見に行きたくなっちゃうからソッコーで調べたんだけど、この「赤い靴」って、もしかして演目としてはフィクションなんですか?
え~~、残念、見たかった

そして未だに、恋と夢を両立してる作品に出会えませんね。
そもそも両立できたり、どちらかを選べる程度の恋や夢が、本気なワケがないから、まーそうなるんですけど
何とも圧巻のラスト、そして浮かび上がるタイトル「赤い靴」。
彼女の人生そのものなのね、「赤い靴」という生き方なんですね。
ダンサーとしての魅力の伝わる、凛とした透明感もよかったです

全然関係ないけど、3歳くらい?の頃いつも赤い靴を履かされて、「赤い靴~はーいてた~」って歌いながら歩いてた記憶があるんだけど、今考えたら童謡も童話も、別に子供向けの楽しい内容ではないよな…
赤い靴って魅力というか魔力というか、なにか惹きつけるイメージなのかもですね
狭須があこ

狭須があこ