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ダークシティの380のレビュー・感想・評価

ダークシティ(1998年製作の映画)
1.5
ジェニファー・コネリーが1番好きな俳優さんなので、観なきゃと思っていました。"I, Robot"のアレックス・プロ康監督が、ブルース・リーの息子ブランドン・リーが撮影現場でウッカリ死んじゃった事で注目された"The Crow"の次に撮った作品で、ボックスオフィス・ランキングでは2週に渡り10位内に入ってました。1998年と言えばSexAndTheCityとかCharmedがアメリカで始まった年…。昔なのか最近なのか良く分からなくなります。
アレックス・プロ康があまりダメージを受けてない所を見ると、ヴィク・モローが亡くなった"Twilight Zone/The Movie"以降、保険とか映画の撮影時の保証システムがちゃんとしたか何かでしょうか。ジョージ・ミラーは長い裁判でかなりダメージを受けてましたから。

それはさておきジェニファー・コネリーはホントに美しい。"The Rocketeer"での50年代風なカチッとした巻き髪・ぶっとい眉・赤く厚い唇みたいな出で立ちが本当にマッチする女優さんです。この作品の中でもクラシックな風貌でクラブ歌手等を演じてますが、この直後、Requiem for a Dream、Polloc、A Beautiful Mindで大躍進します。

中身ですが…スターウォーズとかマトリックス等のサイファイ、ファンタジー系だとどうしても寝ちゃう私にとっては辛い物でした。結果、寝て止めて、寝て止めてで系3日に分けて観る事になりました。アメリカの田舎町やNY、LAの家屋・インテリア・飲食店・道・車・オフィス・ファッションとリアルな人間の感情や活動等生活が見たいんですたぶん。

なので退屈でした。だからなんなん。ぐらい思いながらw。ただ良く考えたらこの映画の中で描かれる仮想現実ってゆうかマインドん中に植え付けられた実際には起こっていない記憶だったり、現実と思ってるこれは単に君の頭ん中だけの事ですよみたいなのは、マトリックスやインセプションより前にこの作品で描かれている訳ですから、なかなか早いですよね。街がガタガタ言って変化する描写もインセプションぽい感じ。観てないけど。

そう言った外観にウンザリさせられて情緒的側面の考察に至れないんですが、若干感情が動いた点は、幼少期や恋人と過ごした時間が実は無かった…と知った時の絶望感みたいな所。

私が生まれてから25年間、母と過ごした記憶は確かなのですが、彼女が死んでから20年経った今、本当に居たのか居なかったのか…と言った感覚を覚える時が有ります。勿論彼女が居なければ私は生まれない訳ですが、それだって本当なのか。友人が子供を産んでる姿(出産に立ち会った事はないですがw)だって自分の目から見た外の世界の事。父も骨んなって壺に入ってますが、中身は小麦粉かも。
宇宙の長い歴史の中で、生まれて死んでった母と言う存在は超'ちょっと'。
私の記憶の中でだけ、重要な意味を持って生きています。母が私に教えた事、掛けた愛情、私に影響を与えてしまった自身の苦しみや悲しみ。
時間縦軸よりも人対人の横軸が如何に重要か。それをもっと人に認識してもらいたい。

この作品の中ではそこをもっと増幅させて欲しかった。つまりこの映画、余計な事ばっか描いて元のテーマを詰め込めずに終わっている、そんな印象を受けるのです。


あとは…諦めてテレビ("Twenty Four")に転向する前のキーファー・サザーランドが、"Twelve Monkyes"でBrad Pittがうけたみたいな評価を狙ってるっぽい感じの芝居をしてて…鼻につきました。
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