安堵霊タラコフスキー

ラジオ・デイズの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)
4.0
新作を発表したら大抵アカデミー賞、特に脚本賞でほぼ毎回候補になっていた全盛期の頃、ウディ・アレンが作ったアマルコルドのような郷愁映画

ウディ・アレンが自身のナレーションをラジオのパーソナリティのように全編に亘り乗せて一家族やラジオスターの模様を描いており、ほとんどのシーンでラジオの音楽が流れっぱなしなところやオーソン・ウェルズの革新的SF番組等ラジオにおける事件を度々挿入している点にラジオへの愛が感じられた

ウディ・アレン作品らしく芸術性より娯楽性やユーモアの方が強いためかアマルコルドより絵的な印象が少ないきらいはあったが、それでも雑多な内容をしっかり娯楽として面白いものに纏めあげる手腕はさすがと言わざるを得ない

あとどうでもいいけど主人公的少年を演じていたセス・グリーン、12歳にしては少し小さい身体つきだったのがちょっと気になった