アキラナウェイ

ロック・オブ・エイジズのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ロック・オブ・エイジズ(2012年製作の映画)
3.8
ぬぉーーーー!!これは悔しい!!
80年代ロックに青春を捧げたかどうかで、この映画に完全に陶酔しきれるかどうかは決まる!!

要は世代かどうか!?

僕は90年代から音楽を聴き始めているので、その若干10年の開きが大きい!いや、映画自体は楽しめたけど、心の底からかどうかが違う!知ってる曲もチラホラ、でも知ってると愛してるは違いますから!

1987年のハリウッド。オクラホマの片田舎から、シンガーになる夢を抱いてやってきたシェリー(ジュリアン・ハフ)と同じくロック・スターを夢見るドリュー(ディエゴ・ボニータ)の恋愛を軸に、潰れかけのライブハウスと、自分を見失いかけたロック・スターと、LAを健全な街にしようと躍起になる市長とその妻との物語。

ロックだけどがっつりミュージカル映画でビックリしたけど、そうか、元ネタはミュージカルなんだわ。

素晴らしいのは80年代の街並み、ファッション、そしてロックに傾倒する若者たちの熱狂を描いた、その時代の空気感。

主演2人、歌が上手い!惚れ惚れするなぁ〜!

ただこの映画、脇を固める豪華俳優陣のなりきり本気度が凄い!

伝説のロック・シンガーになりきったトム・クルーズのイカレっぶり!!いやぁもう登場した瞬間から、ヘンテコな衣装に目が釘付け。セックス・シンボルとしての生けるロック・スターを見事体現していました。

ロックは害悪とライブハウスを潰しにかかる市長夫人役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズだってキメキメで歌う!踊る!パンチラもあったとかなかったとか。

そしてライブハウスのオーナー役、アレック・ボールドウィン!!オーディエンスに思いっ切りダイブしてたけど、その体格だと、負傷者出るよ!!そして、まさかの恋愛展開に思わず吹いた!!そんな伏線あった??

ミュージカルなので、歌って踊ってどんどんストーリーは進み、あっという間に夢破れ落ちぶれてしまう主演2人。ロック・スターになる筈だったドリューがダサダサの80年代アイドルになっちゃうくだりも最高!!

Guns N' Roses/Paradise CityやらNight Ranger/Sister ChristianやらJuke Box HeroとI Love Rock n' Rollのマッシュアップはアツイし、Bon Jovi/Wanted Dead Or AriveやらJourney/Any Way You Want ItやらDef Leppard/Pour Some Suger On Meやら、ラストにはキタキタキタDon't Stop Believin'!!

サントラ聴きながらこのレビュー書いてますけど、やっぱ良いなぁ。冒頭、この映画に陶酔できるかどうかは世代によるって書いたけど、そうか、今から80年代ロックの良さを再発見してハマればいいだけの話だわ。

ボヘミアン・ラプソディー、アリー/スター誕生(この邦題どうなの?)、年末に向けて音楽映画が目白押し!!