点心

レイチェルの結婚の点心のレビュー・感想・評価

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)
3.5
たくさんのお皿の中に一枚、生まれるなら「男の子がいいな」、何気ない会話の中に、生活の中にひっそりとたたずむ影。その影に気づかせてしまう存在がキム。キムはドラッグのリハビリ施設から出てくる。姉レイチェルの結婚式に出るために。

悲しみもつらさも被害者も加害者も、全部家族の中にあるからずーっとループしてる。

挿入される音楽はなく、カメラも手持ちで、家族の中にいるみたいな気まずさと緊張感。

アン・ハサウェイは美人なのに、この映画だと目がぎょろっとしたガリガリのヤク中で不安定で、ぜんぜんきれいに見えないのがすごい。スピーチの空回りとか、良かれと思ってすることがぜーーんぶ裏目に出る。

おめでたい席だから〜って取り繕おうとする周りとぶつかるのも。

食洗機対決はくだらなくていい。日常のひとコマにイーサンのお皿が…ってシーン。その前夜も新郎にパパが「皿は俺がやるから」って皿洗いしてるんだよねえ。男性が家事能力対決するシーン日本映画でも見たい。見られるときは日本男性にとって家事は「日常のひとコマ」になるときだから。
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