mikoyan358

レイチェルの結婚のmikoyan358のレビュー・感想・評価

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)
3.0
2010/1/25鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ジャンキーから抜け出そうとしている主人公キムが妹の結婚式前日に家へ戻り...という設定。理解しあえない父と娘、離れた母の存在、場を凍らせるような悲しい弟の記憶、と家族に積み重なった微妙なひずみがキムの存在を媒介として徐々に大きくなっていく。イライラするシーンが続き途中かなり見苦しい言い合いもあるので、全般を通して楽しい感じは全くない。だがその不快さを積み上げることによって各人の弱さを露呈させ、家族の絆を逆説的に描き出しているのは巧い。これまでのイメージを全否定するかのようなアン・ハサウェイも見事。
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