あずさ

レイチェルの結婚のあずさのレビュー・感想・評価

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)
2.7
ストーリーとは別として、こういう結婚式の仕方もあるんだなぁ、と。
手作り結婚式だから、前日から親族友人たちも集まって先に結婚祝福会(それぞれ新郎新婦とどういう関係性なのか自己紹介、ちょっと出し物したり、メッセージ伝えたり)をして、
結婚式当日は全員顔見知りの状態で楽しむ。
なかなか、結婚式当日で知らない人だらけで緊張することも多いのでこの手もありかーと思いました。

で、あらすじとしては
姉の結婚式のため、依存症の施設から一時帰宅するキム(アン・ハサウェイ)
楽しい会にしたいのに、決して消えない過去のあやまちからどんどんすれ違ってしまい…結婚式の当日を迎える。

ホームビデオのような撮り方が印象的。
優等生な姉と、問題児の妹。
それでも家族の形を保つためにしてきた努力。けれど、確かに存在する溝。
双方の思いがわかるだけに、見ていて苦しい。
家族だけでなく、友人、繋がり全てに依存症であることが知れ渡っている環境での結婚式。
しこりのような疑心と、罪悪感、責任の所在。
ポップなシーンもあるからこそ、余計にシリアスな部分が辛く残った。

そんななか、音楽というのは良いものだなぁとふと感じました。
バイオリンとか、サッとその場で弾けるようになりたいな、などと。

偶然見た映画でしたが、よかったです。

結婚式がインド式?なのは、日本人がカトリック風な結婚式を挙げるのと同じような感覚なのかな。
あずさ

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