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ギターはもう聞こえないのnagashingのレビュー・感想・評価

ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)
3.5
愛をめぐる名言・至言が連発されるも、登場人物たち自身がやがてその言葉を裏切りスポイルしてしまう救いようのなさ。破局のドラマ以上にそのことが切なかった。どこまで事実に忠実なのかわからないけど、トイレットペーパーの芯で股を拭く例のくだりだけは100%実体験だと確信できて泣ける。ガレル作品では稀なカラーも思った以上に好みで、やわらかな光とあわい色彩のなかで語られる絶望に寒気。
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