【言うは易く行うは難し】
史実の設定を変更、脚色して作られた物語。
達成困難と思われる無謀な作戦に携わることになった即席特殊部隊の活躍と人間模様が描かれています。
命令を下す者、実行する者。
責任を負う者、実際に手を汚す者。
負傷した隊長に代わって率いることになったMalloryと、隊長の親友であり、責任を逃れるため昇格を拒み続けて来たというMillerとの対立から、戦時下ではどの立場の人間も、やむを得ない決断を受け入れ、望まない選択肢を選ばなければならない、苦しい状況に追い込まれることが見えてきます。
現地人、上官、裏切った仲間。作戦を危険に晒す者が誰なのかによって、その対応につき部隊内の論争が随分左右されます。
嵐に断崖絶壁、接近戦に空爆、更にスパイ活動と緊迫のシーンが続き、そこに因縁や不信感、「終わらない戦争」による虚無感を抱く彼らの人間ドラマが深みを与えており、現代視点でも、なかなか力のこもった大作でした。
(ちなみに背中にしかボタンがないワンピースは、1人で着れない…😅)
“There will be thousand wars, and there will be thousands more until we all kill each other off completely.”