妻をレイプした男に復讐する話。主演のモニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルは当時夫婦だったから妙にリアリティがある。レイプシーンはもちろん、登場人物が裸でいる時間や性的な会話が多くて見終わったあとは若干食傷気味。肝心のストーリーは期待していたよりパンチが弱くそこまでハマれませんでした。
序盤のカメラぐるぐるアングル長回しで画面酔いしちゃって、画面直視できませんでした。これ映画館で見てたら吐いてたかも、、三半規管弱い人は大画面で見たらだめなやつですね。というかそもそも奇をてらい過ぎてて好きになれなかった。独特のカメラワークを売りにしてるんだろうけど、そこでオリジナリティを出さなきゃいけないのは映画として弱い気がする。
ラストから始まって、ラストに至るまでの展開が少しずつ巻き戻しで明らかになっていくという、クリストファー・ノーランの「メメント」や「フォロウイング」に近い構成。けれどもノーランの作品みたいに終盤に意外性があるわけではない。結局ぐるぐるカメラと終始長回しの撮り方が売りの映画だったみたい...あとモニカ・ベルッチの目の覚めるようなヌードも。
ちなみに「時はすべてを破壊する」っていう作品のキャッチコピーにもなってる台詞。劇中序盤でポツリと出てくるけど、それが具体的な何かを意味しているわけでも、その後の展開を示唆してるわけでもなかった。ただ言いたかっただけのやつじゃないですか...
モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルの美しく気合の入った肉体美に敬意を表して、☆+0.5しました。
(※フランス語は全くわからないので吹替で視聴)