Aix

アレックスのAixのレビュー・感想・評価

アレックス(2002年製作の映画)
3.9
カンヌ国際映画祭で退場者が続出したギャスパーノエの代表作。時系列が逆行する中で破滅する3人の男女の話。

脚本、演出、撮影、照明、演技、編集、音響、音楽の全てのレベルが高い史上最悪の傑作恋愛映画でした。物語も、技術面も文句の付け所がほとんどないし、恋愛映画として割と完璧だったと思います。短い尺にも関わらず主要人物となる3人の男女の人物像についてしっかり読み取れるように描かれており、他のギャスパーノエの作品よりもストーリーにかなり没入しやすいなという印象を受けました。役者の演技も完璧です、特にモニカベルッチに関しては圧倒的でした。夫がプロデュースしているにしてもこんな映画に出たのは凄いとしか言いようがありません。また地味にカルネ、カノンのキャラクターが登場していたのもよかったです。あれはファン的にはたまらない小ネタでした。

大傑作だったんだけど人にはなかなかオススメし辛いのが少し残念です。でも破滅的な恋愛映画や、ギャスパーノエの作風が好きな人には強くオススメ出来ます。見れて良かった!!
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