恋人のアレックスが通りすがりの男に性的暴行を加えられた。主人公は犯人を探し、復讐を加えようとする。
......というと、最後に復讐の場面が来そうなものですが、本作は時系列が逆に描かれています。つまり、復讐シーンからはじまり、レイプされる前へと遡っていくわけです。
原題は日本語に訳すと「不可逆」という意味らしく、一夜の悲劇の不可逆さを、逆時系列を使って効果的に描き出しています。最後の長めのシークエンスがまた「不可逆」を強調していて嫌な意味で上手い構成でした。
性的なシーン、グロテスクなシーンが結構多いですけど、「エログロ」なんてポップなものではなく普通に嫌な気持ちになるものなので苦手な方は見ない方がよろしいかと。