ryosuke

ショックプルーフのryosukeのレビュー・感想・評価

ショックプルーフ(1949年製作の映画)
3.8
キレのいい演出、小道具を媒介に滑らかに繋がるカット、効率的でテンポの良い語りと全体的に洗練された良作。
やはり次々に乗り物を変えていく逃亡シークエンスが素敵。感動的なUターン、密かに結婚した二人がつかの間堂々とハネムーン用の車に乗るというアイデア。
男のために罪を犯して後悔している女が、愛する男に自分のために罪を犯させてしまうという皮肉な構造が完成していく。
取って付けたような偽物のエンディングはやはりかなりの違和感。そんなにあっさり警察が引くはずもない。この時代のハリウッド映画は最終的な編集権を握っている製作者サイドに改悪されるということが時折あったようだが、本作とか見てるとやはり監督が気の毒だなと思う。
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