とうふくん

スラップ・ショットのとうふくんのレビュー・感想・評価

スラップ・ショット(1977年製作の映画)
3.7
「明日に向かって撃て!」 「スティング」のジョージ・ロイ・ヒル監督とポールニューマンのコンビ再結成作。

「俺たち喧嘩スケーター」でアイスホッケーのヤバさは予習済みだったけどやっぱり野蛮だなあ。

不景気極まる工業地帯のヘボアイスホッケーチーム、チーフスは万年最下位のマイナーリーグ。売却の噂が囁かれるチーム存続の危機を打開するため、選手兼監督のレジ(ポール・ニューマン)は暴力専門のラフプレー決行を思いつき...という筋。

他のレビュアーの方も触れているように、ハンセン三兄弟のイカれっぷりが半端じゃなくて、彼らの無軌道な暴力を観るだけでも充分価値はあるのだが、私はポール・ニューマンのファンなので、破れかぶれで自暴自棄、一見すると何の信念も持たないように見えるが、どこか寂しそうな彼の瞳にやられてしまった。つまりニューマンが出てると私は大体満足してしまうのかもしれない。安上がりだ。あるかどうかすら分からない希望を繋ぐためならちっぽけなプライドなんか安い物。ヒールに徹するとことん情けない男。だけどロマンチストを脱し切れないニューマンもまたカッコいいのだ。

氷上ストリップのシーンはテリー・ジョーンズの「男の生きがい」を思い出した。曲も同じだし。無抵抗主義は暴力に勝るってか?卑猥だなあ。あんな暴力的な敵チームが脱ぎ始めたら赤面するの可愛い。

こういう取り返しのつかない野蛮さは多分大多数の観客には理解されなかっただろうけど、最後のシーンで何か心に残る物があれば上出来ではないか。