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ヴァンダの部屋のmiのレビュー・感想・評価

ヴァンダの部屋(2000年製作の映画)
2.0
ここまでシャブをリアルにキメまくる作品は自分は初めて観た気がする。
FIXで構図がキメキメで、自然光(室内灯も含む)だけでここまで陰影がついて、綺麗なコントラストがつくのかどうか甚だ疑問に感じた。
カメラを据えているだけのはずなのに、フレームインして、カメラのセンターで対象者が行動するのもドキュメンタリーとしてはなかなかあり得ない。
これを本当にカメラを据えているだけなら、何カメで定点なのだろうかと思ってしまう。
よって、自分にはフィクションにしか観えなかった。
そして、フィクションだとすると(この場合ノンフィクションでも)相当退屈に感じた。
大いに咳き込んでゲロ吐いたりしても、それはシャブをキメてるのが原因で、貧困がどうとかいうより、自業自得の域を出ないものにしか感じなかった。
ワンビンの「三姉妹」のお姉ちゃんの咳のほうがリアルで苦しい。
何を伝えるための映像表現なのかも理解しがたい。

残念ながら、自分にはペドロコスタのよさがわからない結果となった。
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