【第10回アカデミー賞 作曲賞受賞】
当時弱小だったユニバーサルを一気に一線に押し上げた大ヒット作品。アカデミー賞では作品賞他全5部門にノミネート、作曲賞を受賞した。主演のディアナ・ダービンはシャーリー・テンプル、ミッキー・ルーニーとともに特別賞を受賞した。
ご都合主義が気にならなくもないが、なかなかいい秀作だった。ディアナ・タービンの歌声が美しい。
失業した父のために自分でオーケストラをつくろうとするというなかなか行動的な少女の話で、片時もじっとしていることのない快活な人物造形がとても合っている。
脇を固める役者陣もとてもよく、しょうもないイタズラをしかけあう実業家たちだったり、粋なタクシー運転手もいい。
基本的にはコメディタッチなのでまあ都合の良すぎる展開は許容範囲でしょう。
有名な指揮者であるストコフスキーが目にするあの演奏シーンは撮り方含め非常に上手い。思わず指揮してしまうストコフスキーに説得力を与える名シーン。