Aika

オーケストラの少女のAikaのレビュー・感想・評価

オーケストラの少女(1937年製作の映画)
4.0
音楽映画に本格的なオーケストラを取り入れ、あの名指揮者レオポルド・ストコフスキーまで出演!

チャイコフスキー交響曲第5番から始まり、モーツァルト、ワーグナー、ベルリオーズなど数々のクラシックの名曲が長尺で聞ける贅沢さったら♡

と言っても堅苦しさは全くなく、ジュディ・ガーランドの好敵手だったディアナ・ダービンがうざったいくらいのパワフルガールを演じ、ノリと行動力と父への愛で、失業音楽家楽団を結成し成功へ導くお話。
嘘も方便からのダチョウ倶楽部を経て、お伽話を本物にしていく彼女のマシンガントークと勢いは台風のよう。
でもその一所懸命な姿は微笑ましく、台風一過の青空のような清々しさが心に残ります。

ディアナ・ダービンの歌声は初めて聞いたけど、見事な美しいソプラノ。オペラのアリアまで歌いこなしたらしい彼女の「ハレルヤ」と「乾杯の歌」にはうっとり…

そしてお金のため、生活のためでももちろんあっただろうけど、自分たちの音楽を聞いて欲しい!という楽団員の入魂の演奏には圧倒されます。

音楽の力が人を動かす作品はやっぱり好き♡

あとディアナはもちろん可愛かったけど、MVPはタクシーの運ちゃん!あれは惚れる!
Aika

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