Haman

アンディ・ミリガンのガストリー・ワンズのHamanのレビュー・感想・評価

3.2
殺人的。

スプラッターの先駆にして血の魔術師H.G.ルイスと並んで称されはしない最底辺トラッシュ監督アンディ・ミリガンの作品。

遺産がどうたらこうたらでゴシック屋敷に呼び出された3姉妹とその夫がメイドとせむし男に殺されていく、ってストーリーなスラッシャーなんだけどもその話なんてのはさて置ける。
中身はセックスとバイオレンスのみで、21世紀において骨身でグラインドハウスを体感できる。
カットが変わっても前カットの音声がディレイして流れ続けたり、本当に殺人的な最底辺クオリティ。それでも四肢切断や晩餐に生首なんかのショックシーンは当時をしてみればかなり衝撃的だったんじゃなかろうか。
というか今見るからこそ傷だらけノイズ混じりのフィルムをマジモンのスナッフフィルムなんじゃないかと脳が知覚しちゃう。人体発火シーンもこの映画の製作環境を思えばガチ感凄まじくて笑えない。

アンダーグラウンドを覗き見してるヤバみ、ありますです。
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