僕はジャックの邪な心です

クロウ/飛翔伝説の僕はジャックの邪な心ですのレビュー・感想・評価

クロウ/飛翔伝説(1994年製作の映画)
5.0
クロウ/飛翔伝説 [4Kリマスター・スペシャル・エディション] [Blu-ray] 発売!即購入!

<クロウも今年で25周年!おめでとう!>

是空と言う配給会社さんのJUNICHIさんと言う方が企画しTwitterで告知されていて恐らく最初で最後の完全版、廃盤になってしまったBlu-rayを凌駕する特典の数々、今まで聴いた事が無いテレビ版吹き替えもこのバージョンで聴く事が出来、正に観る側も飛翔出来る仕様です。
JUNICHIさんと知り合えたのも蔵臼さんのおかげだったり…本当に映画が大好きな方々のご縁が無ければ出会えなかったですね、ここからですが皆様には本当に感謝しております、この恩は映画を紹介出来る立場を役者として確立した時に必ず返します。

ケヴィンの人生の映画ランキングではタクシードライバーに次いで大好きな作品で原作、シリーズのDVDやグッズなどを収集しており一位のタクシードライバーより集めております、何故ならこの作品がケヴィンの初めて観たアメリカン・コミックスの映画化であり保育園の時に母がビデオで録画した物を偶然観てから魅了され続けています、本当に母には感謝です、母親とは神に値する存在とはクロウの名言ですね、そこにマザー・コンプレックスの概念を入れる人は良くないですね。

この作品は本当に良く出来ています、原作準拠でなければ駄目と誰が決めたのか?原作と読み比べてみてもあの配置の組み替えは必然であり、本作が原作者の監修を受けた様な作り、そして綺麗に纏められたシナリオ、この頃のアレックス・プロヤス監督は凄いとしか言い様が無い、自らの持ち味の黒の色調を活かしユーモアのセンスもある。

そして今作の最大の悲劇はブランドン・リー氏が本作の撮影中に亡くなられてしまった事、僕はこの事実を知らず保育園から成長し18歳位の時にクロウを再鑑賞して彼が亡くなっていた事を知り衝撃を受けそこから色んな文献を読みました、彼女だったエリザ・ハットンさんとはクロウ/飛翔伝説の撮影終了後に結婚を予定していたと言う残酷な真実。
父/ブルース・リーの威厳を乗り越えて役者の道も飛翔する筈だったブランドンが亡くなる事で伝説になってしまった。

本作はその現実とリンクする様にブランドンを蘇らせる、復讐の天使<クロウ>として、此処でエリックとサラという役名がブランドンとエリザの2人に見えてしまうのも感慨深いです、そして何より感動してしまったのは色んな名作にインスピレーションを与え続けるロック・バンド『THE CURE』が故・ブランドン・リーの為に書き上げた『BURN』を劇中歌に、彼への鎮魂歌として送った事。
THE CUREはその前に原作のTHE CROWのイメージソングとしてハンギング・ガーデンが想定されており歌詞も付いています。
ジョイ・ディヴィジョンもNINEがカバーを担当し劇中歌に、この映画は様々なバンドとのタイアップがされておりサントラは2作あり何方も秀逸です。
そしてダーク・ジャケットに身を包むクロウと、パンク達、当時のファッションにもセンセーションを与えたとパンフレットに記述、皆んな黒色が好きですね、黒は万能だしスタイリッシュ、僕も黒いジャケットを一つ持ってます、今作が黒色をもっと好きにしたキッカケであり、街の景色や照明なども黒が目立つプロヤス節に拍手、原作の黒々とした作風にはピッタリで舞台も荒廃した近未来都市・デトロイトと言うのも痺れる、今作の編集前はロボ・コップのオマージュに近いゴア描写やシーンが目立ちました、ロボ・コップ好きも必見でしょう、もっと編集前は原作にも近かったり原作のキャラクターも出て来る予定でした。

そしてアメコミ映画の中で気がついてしまったのですが、特に最近のDC映画、ダークナイトだとジョーカーのマフィアのグループセラピーのシーン、スーサイドスクワッドのサントラのタイアップ方式、MARVELだと元が白人のキャラクターの黒人のキャラクター化だったりとか、この現象は全部クロウの映画からですね、アルブレヒトと言う原作では白人で余り目立つ役所では無いキャラクターを黒人にし元の役割を担う刑事を白人の嫌な上司にすると言うのはアメコミ実写映像史の原点がクロウと言っても過言ではない筈です。

ここまで沢山書きましたが、まだまだ語り足りない、書き足りない位です。

リブートも企画中だそうですが、本当に大丈夫なのか?それはシリーズを追うごとに霞んで行く様を真・飛翔伝説まで観た人にしか分からない、それでもいつかは晴れる日もあるさ。