グラビティボルト

続・激突!/カージャックのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)
4.0
メインの逃走車両とパトカーが通ると周りの人間が終始車を見守りまくる。主人公達を再びパトカーに乗せる為に展開した中古車屋の銃撃戦や、冒頭の子供の泣き声と妻の駄々が被る会話、終盤の木を使った狙撃サスペンスにジグモンドの抜けが良い撮影が冴え渡った大変愉快な代物だった。
イカれた間で挿入される人物の間抜けズラはスピルバーグ節だろうけどマジックアワーの色気やダイナミックなクラッシュシーンなど撮影の腕が光る。
この映画の場合悲鳴は感情の発露ではなくひたすら「人間は鳴く生き物だ」というように撮される。クライマックスの家を不穏な煽りで捉えたりする辺り同年の「悪魔のいけにえ」との共通点も興味深い。