山岸漫画が映画化されたような、ワイズ「たたり」にも似た空気。自己嫌悪なんて生易しいものではない、もはや透明化した憎悪。冒頭から最後まで、誰も彼女の話を聞かず、彼女も誰かに話したいことが何もない、とい…
>>続きを読むNo.889[過酷な花粉症映画] 80点
VHS題は「ケミカル・シンドローム」。よく見ればヘインズ作品だった。
主人公キャロル・ホワイトは高級住宅街に暮らす専業主婦で、夫グレッグとその連れ子ロー…
距離を保って固定カメラを長回し、不穏な構図の中でとらえ続けられるジュリアン・ムーアの孤独。
彼女が演じる、LAの高級住宅に暮らしながら満たされない表情の主人公。化学物質過敏症の発症。周囲に理解されな…
環境ホルモンシンドローム。安全・抗菌への中毒。コミューンのなかで、一見救われたかにみえてなにも変わっていないだろう自失の主人公ジュリアン・ムーア。家族友人、全世界との断絶。ひとつも笑えない。恐ろしく…
>>続きを読むアートワークがくねくねみたいな生物だったのでスレンダーマン的なホラーかとおもった
VHSの音質がAMラジオ みたいだったので不気味さはあった
正面を向いた人物を中心に捉えたカットなど引きで固定したカ…
化学物質に対する過敏症に苦しむ人々にとって、ケアコミュニティの存在はそれ自体が心理的なセーフスペースになる。ファイトクラブに登場する互助会みたいなノリだが、ああいうのが胡散臭いのは側からみたときの話…
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