みおこし

踊る不夜城のみおこしのレビュー・感想・評価

踊る不夜城(1937年製作の映画)
3.2
タップの女王エリノア・パウエルが主演を務めたミュージカルの古典作品。

ひょんなことから調馬師になった若者ソニーとピーターの2人は、上司が売ろうとしている馬を買い戻そうとしている美しい女性サリーと出会う。ダンスの才能に恵まれている彼女と意気投合し、車中で歌い踊っているところを演劇評論家のスティーヴが目撃したことから、サリーのキャリアは大きく変わり...。

正直同時期のアステアものなどと比べるとあまり目立ったミュージカル作品ではないのですが、エリノアのタップは圧巻だし、歌唱はないけれど美男子ロバート・テイラーの甘いマスクに酔いしれた110分でした。
でも一番の見どころは、まだ新人時代のジュディ・ガーランド。ちょっぴりふっくらしていてあどけない雰囲気を残しつつ、時の人クラーク・ゲーブルに想いを寄せるバラードを歌う姿が本当に可愛らしかったです...!クラシック・ミュージカルファンとしては、あのジュディを観るだけでも十分な価値がある作品かと思います。

他にも伝説の歌手・舞台俳優のソフィー・タッカーが絵に描いたような派手なパフォーマンスを披露しているのも貴重だったり、個人的には『ティファニーで朝食を』で後年ホリーの元夫に扮して印象的だったバディ・エブセンのミュージカルシーンを観られたのも嬉しかったです。若い時からお顔が変わらないのですぐ気づきました...!(笑)
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